他人と比べることを、少し休んでみる

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    SNSを閉じたあと、少し気持ちが沈むことがある

    なんとなくスマートフォンを開いて、SNSを眺める。

    友人の楽しそうな休日。きれいに片づいた部屋。おいしそうな料理。
    充実した毎日が、次々と流れてくる。

    見ているだけのつもりだったのに、閉じたあと、なぜか気持ちがすっきりしない。
    むしろ、少し沈んでいる。

    そんな経験は、ありませんか。

    その正体は、たぶん「比べること」なのだと思います。
    知らないうちに、画面の向こうの誰かと、自分を比べてしまっている。

     

    気づけば、いつも誰かと比べている

    比べる相手は、SNSの中だけではありません。

    同世代の友人が、昇進した。結婚した。家を買った。
    ふと、自分はどうだろうと考えてしまう。

    他の家の子育てを見て、うちはこれでいいのかと不安になる。
    誰かの暮らしぶりと、自分の暮らしを、無意識のうちに並べてしまう。
    「いいね」の数、フォロワーの数。
    数字にまで、一喜一憂してしまうこともあります。

    私たちは、思っている以上に、
    いつも誰かと自分を比べながら生きているのかもしれません。

     

    比べるほど、なぜか苦しくなる

    でも、比べれば比べるほど、なぜか気持ちは満たされていきません。

    理由のひとつは、比較には終わりがないからだと思います。
    上には上がいる。ひとつ手に入れても、また上が見える。
    追いかけても追いかけても、ゴールがない。

    それに、SNSに流れてくるのは、相手の「いちばんいい瞬間」の切り取りです。
    楽しそうな写真の裏にも、その人なりの悩みや、うまくいかない日常がきっとある。

    でも、私たちが目にするのは、キラキラした一場面だけ。
    それを自分の日常のすべてと比べれば、見劣りするのは当たり前なのです。

    そして、他人のものさしで自分を測っているうちに、
    自分がすでに持っているものが、だんだん見えなくなっていきます。

    比べることは、いつのまにか、自分を小さく感じさせてしまうのですね。

     

    比べること自体が、悪いわけではない

    とはいえ、比べることが、すべて悪いわけではないと思います。

    誰かの頑張りを見て、自分も頑張ろうと思える。
    素敵な暮らしを見て、こんなふうになりたいと目標ができる。
    比べることは、ときに刺激になり、前へ進む力にもなります。

    問題なのは、比べること自体ではなく、
    「無意識に、いつも、他人を基準に」比べてしまうこと。

    気づかないうちに、他人のものさしばかりで自分を測り、そのたびに落ち込んでしまう。
    その癖が、私たちを少しずつ疲れさせるのだと思います。

    だから、比べるのをやめましょう、という話ではありません。

    ただ、少しだけ、比べることを休んでみる。
    それくらいが、ちょうどいいのだと思います。

      

    自分のものさしを、取り戻す

    比べることを少し休むと、見えてくるものがあります。
    それは、「自分にとっての心地よさ」。

    他人と比べているあいだは、いつも基準が自分の外側にありました。
    あの人みたいに、みんなと同じように…と。

    でも、その比較を手放すと、自分は本当は何が好きで、
    どんな暮らしを心地よいと感じるのか、という内側の声が聞こえてきます。

    人にとっての幸せと、自分にとっての幸せは、違っていい。
    誰かからは何でもないように見える暮らしでも、
    自分が「いいな」と思えるなら、それでいいのです。

    そのために、たとえばSNSを見る時間を、少しだけ減らしてみる。
    四六時中、誰かの暮らしを眺めていたら、比べてしまうのも無理はありません。
    画面から少し離れるだけで、心はずいぶん軽くなります。

    それでも、誰かを「うらやましいな」と思ってしまったら。
    その気持ちを、責めなくて大丈夫です。

    むしろ、そのうらやましさは、
    自分が本当は何を求めているかを教えてくれるヒントかもしれません。
    「あんな風に生き生きしていて、うらやましい」と感じるなら、
    自分も何か夢中になれるものを探しているのかも…。

    そしてもし比べるのなら、他人ではなく、昨日の自分と。
    少し前よりできるようになったこと、心が軽くなったこと。
    自分の中に基準を置くと、比較は自分を追い詰めるものではなく、
    励ますものに変わります。

    そして一日の終わりに、自分の暮らしの小さな「よかったこと」に目を向けてみる。
    それで十分、いい一日になります。

     

    比べることを少し休んで、暮らしを軽くしよう

    いつも誰かと比べて、そのたびに落ち込んでしまう。
    そんな毎日では、少し疲れてしまいます。

    だからときどき、比べることを、そっと休んでみる。
    他人のものさしを置いて、自分にとっての心地よさに目を向けてみる。

    そうすると、これまで見えていなかった、
    自分の暮らしの中の小さな幸せに、気づけるようになります。

    誰かと比べなくても、自分の毎日は、ちゃんとここにある。

    比べることを少し休むこと。
    それは、他人の基準から自分を解放して、
    自分の暮らしを大切にするための、ひといきの時間なのかもしれません。

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